「秋の崖線ウォーキング」

 秋晴れの土曜日、国分寺崖線を歩いてみました。これは、国分寺崖線の保全を目的に「国分寺崖線魅力発見・向上プロジェクトの第1弾として、世田谷区街づくり推進課、都市整備公社まちづくりセンター、せたがやトラスト協会の主催で行われたイベントに参加したものです。
 コースは、砧コースと玉川コースにわかれましたが、私は普段歩く事のない玉川のコースを選びました。朝、二子玉川小学校をスタートして、玉川大師、瀬田のアートトンネルを潜り抜け、行善寺へ。行善寺は、多摩川や富士山を一望でき、江戸時代から景勝地として有名で、その眺めは「玉川八景」「行善寺八景」とも称されていました。この日は残念ながら、曇っていて富士山までは見られませんでしたが、このお寺では、地域にお住まいの瀬田フォーラムのボランティアの方が歴史など説明して下さいました。
 「瀬田フォーラム」の会は瀬田周辺の環境やまちづくりを考えようと地域住民の方達で会をつくっているそうです。そういえば、崖線を歩いていても、マンション建設が予定されており、緑や水など国分寺崖線の環境を守っていくための努力を行政、市民、事業者が一緒になって行っていかなければなりません。上野毛自然公園は、国分寺崖線の林をそのまま公園にした場所で、区内の桜の名所で有名。自然林を歩いていると東京にいることを忘れてしまいそうな場所です。しかし、以前は所々で水がしみ出していたのが、今では枯れてきてしまったようです。道を歩いていると「保存樹木」というプレートをつけた大木を何本も見つけました。上野毛のこぶしもそのひとつ、また、23区で確認されている野鳥は2百種以上ですが、世田谷区にはその7割近くの野鳥が観察されているそうです。世田谷の自然環境を大切にしていきたいです。