「NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク」

第12回長崎大会に参加して

 先日の連休、大型台風13号が九州に上陸し、多くの被害が出ましたが、丁度その時佐世保では「NPO在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワークの大会が開かれていました。会場になったハウステンボスでは、強風の中外を歩くことも容易ではありません。しかし、熱い思いをもった専門職の人達が全国から集まってきました。今回のメインテーマは、「命の大切さと尊厳をいかに守るか」です。講演をなさった落合恵子さんは、ご自分の母親を6年も介護しながら仕事を続けています。介護をしていると一時ごとに症状が変り、悪化したと思えば改善されたりでその状況を「ジェットコースターの日々」と言っていました。寝たきりになってしまっているけれど、介護を通してご自分の母親に限りない愛情を捧げている落合恵子さんのお話に、会場の人達は感動し涙を流していました。

 医療制度改正、介護保険改正が大きく変わる今年、これからの高齢者福祉はどのようになるのか。不安や戸惑いもあるのではないかと思います。
 改正された介護保険では、全国に130万人いる介護度1の人のうちの7割が要支援に変わります。この事によってサービスだけが低下するのではなく、高齢者の自立支援にむけた取り組みが出来ているのか、検証していく必要があると思います。また、新たに取組まれる新介護予防給付運動機能の向上、栄養指導、口腔ケアについては、個々にあったケアマネージメントを行うことが重要です。特に「栄養ケアマネージメント」については、スクリーニング、アセスメント、モニタリングを通してサービス全体の評価をおこなっていく必要がると今回のセミナーで学びました。
 世田谷では、どのような体制で対応していくのか。一般質問、決算特別員会などの議論を通して確認していきたいと思います。