「女性への暴力根絶にむけて」

DV根絶国際フォーラム 第10回シェルターシンポジウム

11月の連休3日間千葉県幕張において、DV根絶フォーラムと第10回シェルターシンポジウムが開かれました。国際フォーラムでは、香港、台湾、モンゴル、韓国などからの参加者があり、各国のDV法や取組みの違いなど話合われました。シェルターシンポジウムは、10回目をむかえますが、このような国際フォーラムとの同時開催は初めてのことで、来年の国際フォーラムは同じ時期に韓国ソウルで2回目が予定されています。
国連を中心とした女性への暴力根絶にむけた取組みは、1993年「女性に対する暴力撤廃宣言」が行われ、第4回ペキン女性会議(1995年)そして2000年のニューヨーク会議へと繋がっていきます。

2日目には、現在の日本におけるDV被害者支援、デートDVの問題など分科会にわかれて、議論がかわされました。私は、千葉県のDV被害者支援の取組みが紹介されている分科会に参加しましたが、80人近く入れる会場は一杯、驚いた事に、最後に堂本知事から挨拶がありました。
シェルターシンポジウムは、全国あちこちで行われていますが、開催地の首長が参加したのは、私の知る限りでは鳥取県と千葉県の2ヶ所だけです。
千葉県の取組みは、堂本知事が力を入れているだけに、自立支援についても家賃の補助や仕事の支援など東京都の取組みとは違います。
堂本知事が挨拶の中で「首長選びは重要ですよ」また「議員についても同様です」と言っていましたが、全くそのとおりで・・・都知事の顔が浮かび思わず暗い気持ちになりました。

夕方は、「議員フォーラム」国会議員各会派の代表が参加し、議論がかわされました。来年から改正DV法が施行されますが、この法の中に対象となっていない若い人達の間で「デートDV」、若い世代の恋人調査から固定的な役割分担があり、「女性は男性の言う事を素直に従う」そのような考えをもつ人がいることから、学校教育の予防プログラムが必要だと報告もありました。また、性暴力の問題に対してもDV法では対応が不十分なことから「性暴力防止法」の必要性を各国会議員の人達が訴えていたのは印象的でした。
今回の大会は、従来の大会にないほど充実した内容であり、福田総理大臣からもメーッセージが届いており、全国から1000人も集まるこの年1回の大会も年々大きな力になっているのではないかと思いました。