「国際物流最前線・・・東京港の視察」

都政フォーラムの報告から

お花見日和の先週、世田谷の市民の皆さんとともに、東京港と浜離宮の庭園を視察しました。東京港を船から見るのは初めてという方が多い中で、世界の貿易港としてのコンテナ埠頭、開発の進んでいるお台場地域、オリンピックのメインスタジアムや競技の予定地、国際化をめざす羽田空港、そしてごみや土砂を埋め立てている新海面処分所など、1時間半にわたって見ることが出来たのは有意義だったのではないでしょうか。

東京港は、昭和42年に日本ではじめてのコンテナ埠頭を品川に完成させました。その後昭和46年から昭和50年にかけて大井コンテナ埠頭(8バース)を相次いで供用開始し、これを契機に東京港は国際貿易港として大きく躍進することになりました。東京港のコンテナ貨物は、昭和62年に輸入量が輸出量を上回り、それ以降も輸入超過の傾向にあります。
東京の大消費地がひかえていることもあり、農水産品等の生活関連用品の輸入品が多く、また出貨貨物はOA機器やコンピューター機器などの最先端技術製品類などの割合が大きくなっています。
今や東京港は、日本を代表する国際貿易港に発展し、世界の主要港とコンテナ水路のネットワークによって結ばれ、日本の産業社会を支える重要な国際物流拠点となっていることに、驚きました。

しかし、オリンピックを2016年東京で開催するため、この東京港に豪華客船を寄航できるように、という話が議会でありました。
これだけ過密になっている東京港に、その事が可能なのでしょうか?