地域医療支援病院としての取り組み

多摩南部地域病院を視察して

原田都議会議員、多摩地域の人達と多摩南部地域病院を視察しました。
多摩南部地域病院は、多摩センターの駅からバスで5分、東京都が建設し東京都と東京医師会が共同で設立した「財団法人東京都保健医療公社」が運営しています。
平成9年の医療改正で、地域医療支援病院制度が創設され、多摩南部地域病院は平成10年9月に認証を受け、多摩市、八王子市、町田市、日野市、稲城市の5市を中心した東京都の多摩南部地域における中核病院として、地域の医療機関と連携をしています。

地域の医療機関と役割分担をしているため、外来診療は救急の場合を除いて地域の医療機関からの紹介と予約が必要になります。また、共同診察を行うことも可能で、紹介医が(登録制)この病院に登院し一緒に診察し手術を行うこともあるそうです。がん医療として、放射線治療部門では、リニアック装置を用いた原体照射法、ハイパーサーミア装置を用いた温熱療法を実施しており、数億するという高度の機器を見せてもらいました。

診療科目は、内科、小児科、外科、婦人科など15科ありますが、産科は開設を予定していたにもかかわらず、一度も開設できなかったとか。どこの病院でも医師不足、看護師不足が問題になっています。
ここでは、婦人科に女性外来が設けられており、毎週木曜日女性の医師による診療、相談が行われているのはうらやましい限りです。
また、病院の中には、ボランティアルーム、家族室などあまり他の病院では見られない部屋がありました。

これから24時間365日在宅での医療と介護が求められていく中で、かかりつけ医との連携や他の医療機関との適切な役割分担など行いながら「地域医療支援病院」としての果たす役割は大きいのではないかと思います。