「心配される新型インフルエンザ」

29日深夜WHOは、豚インフルエンザの感染拡大を受けて、警戒レベルをフェーズ4から5へと引き上げ、世界的な大流行(フェーズ6)の一歩手前であることを発表しました。日本でも大型連休と重なり、海外からの帰国の人達の感染が心配されます。

東京都では、27日「福祉保健局健康危機管理対策本部」を設置し、各市区町村の担当者と危機管理連絡会を開催し、情報の共有化と今後の対応について確認を行っています。
豚インフルエンザは、A型のインフルエンザウイルスの感染により、通常、豚にインフルエンザを引き起こしますが、死亡率は低く、発生は1年を通じて起こりますが、人の発生と同様、晩秋から冬の時期に多いそうです。
症状は、通常のインフルエンザの症状に類似しており、発熱、脱力、食欲不振、発咳など見られるほか、鼻汁、吐き気、下痢などがみられることがあります。

都議会の厚生委員会では、「新型インフルエンザ対策」について検討してきましたが、昨年の補正予算では、「新型インフルエンザ対策」に88億円が計上され、タミフル100万人分、リレンザ200万人分の備蓄が追加され、さらにマスクなど治療にあたる医師や保健所の職員などのための防護服50万セットが備蓄されています。また、世田谷区からな、「新型インフルエンザに備えて」というパンフレットが配布されています。世田谷区では、新型インフルエンザ専用の相談窓口として発熱相談センター(5432−2471)平日の午前9時から午後5時、夜間、連休中は東京都発熱相談センター(5320−4509)へ電話で相談できるようになっています。新型インフルエンザに感染した疑いがある場合は、感染拡大防止から直接医療機関に行くのではなく、まず、発熱相談センターに相談するようになっています。今後の情報については、東京都保健医療センター(ひまわり)を参考にして下さい。
(03−5272−0303)

(写真は、厚生委員会で紹介された防護服)