「都の決算、はじめて不認定」

平成20年度の各会計決算について、12月2日特別委員会で表決する予定でしたが、理事会において、自民、公明党から「決算審議をめぐる賛否のありかた」をめぐり、「決算認定は、そもそも予算の執行が適法か、計算に間違いがないかなどを審議するもの」などと議論が続き、紛糾し休憩。再開されたのは午後7時半。この夏の議会開催から、都議会ではもめる場面が度々です。

結局、次の日に持ち越され、最終的に、3日採決されました。

採決にあたっては、これまで意見開陳を行ってきたにもかかわらず、各会派が意見を述べる異例のことになりました。生活者ネットとしては、「決算の審査は、単に計算に間違いがないか数字上のチェックをするだけでなく、次年度の予算編成にあたっての問題点、留意点をその審査を通じてひきだしていくことの方が重要であると考え、平成20年度は、新銀行東京への400億円の追加出資など、多くの問題を残しており、情報公開と責任の所在が不明確であることをもって、決算認定の判断としました」と発言。民主、共産党とともに不認定。結局採決は、可否同数で、委員長が不認定としたため、一般会計決算は不認定となりました。

2日間にわたる決算認定をめぐる議論、議会と行政との信頼関係がなくなると自民、公明からは批判が出ましたが、議会と行政とがなれ合いにならないためにも、緊張感をもって、あらゆることに臨んでいくことは、重要だと思います。
これから来年度の予算編成が決定していきます。都の財政も厳しい中で、何が優先課題になるのか、しっかりと中身の審議を行えるよう、真摯な態度で臨んでいきたいと思います。

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