鹿児島市電のグリーンベルト

鹿児島中央駅
鹿児島中央駅
都議会の公営企業委員会で、鹿児島市電軌道敷の緑化事業を視察しました。
この事業は、緑あふれる、地球にやさしい「環境リーディングシティ鹿児島」の実現を目指して、平成18年度からスタートしており、全国から視察が絶えません。昨年は、九州新幹線の開通に伴い、観光客も増えていますが、鹿児島中央駅前には、緑化された軌道敷の脇に、きれいな花のポットが置かれています。また、市電のセンターポールもここの特色です。
平成20年には、約2,800mの全区間が完成し、日本で本格的な芝軌道が実現しました。この事業は、平成24年度まで、道路との併用起動区間全線8,900mの緑化が行われる予定です。

ここに使われている緑化基盤には、火山噴出物の一種である、シラス基盤を材料としたものが使用されています。これは、保湿性の高いもので、それを包むように緑化土壌を敷いています。芝種の選定は、温暖な地域で、ダメージからの回復が早い、高麗芝の品種改良されたものでした。
この事業の効果としては、夏場で17〜18度の温度低下があり、電停で市電を待つ利用者が涼しさを感じることができ、ヒートアイランド現象の緩和になっています。また、まちの潤いの創出や、景観の向上になっており、市民からも好評とのことでした。

都内には、都電(荒川線)が走っており、これまでも緑化事業を行ってはどうかという意見も出ていました。今回の視察を参考に、今後の取り組みを委員会で話し合っていきたいと思います。

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