都民投票条例が総務委員会で否決されました

総務委員会の3日目は、都議会民主党と都議会生活者ネットワーク・みらいの共同提案の修正案と、共産党の修正案が提出され、原案とともに審議されましたが、修正案に関しては、どこの会派からも質問が出ず、各会派が自分たちの主張を述べただけで、採決が行われました。
その結果、民主党とネットの修正案は、民主、ネット、共産の賛成で7名の起立、反対は、自民、公明で、同じく7名。可否同数で委員長の裁決により、反対で、否決されました。その後、原案の「原発の是非を問う都民投票条例」について計られ、賛成6名、反対8名で賛成少数により否決されました。

32万名を超える署名の重さから考えると、都民投票条例の審議にしては、あまりにも短い時間であっさり決まってしまい、十分な審議がされたとは言えません。また、請求代表者からの意見陳述は、40分という時間が取られたものの、請求代表者への質疑を求めましたが、実現できませんでした。
条例を提出したのは市民であり、行政側ではありません。本来なら、条例を提出した代表者と議員との質疑のやりとりがあって、議論が深まると考えます。毎日、委員会が開かれる日には、100名近い傍聴を希望する方々が、傍聴券を求めてお昼前から並びました。傍聴席は、普段の20席より52席に増えましたが、多くの方々が委員会の前の廊下で、行方を見守っていました。
このような状況で、都議会は市民に開かれた議会だと言えるのでしょうか!

国では、大飯原発の再稼働が決定されました。しかし、新たな安全対策は先送りされ、民意からかけ離れたところで、原発の問題が審議されています。
専門家の知見もこれまで聞いていながら、昨年の事故は起きています。専門家にすべてを任せるのがいかに危険か、明らかになったのではないでしょうか。都民投票条例に反対ということは、市民を信頼していない!ということです。

6月20日、午後1時より都議会本会議が開催され、この議案についての委員会報告とともに、採決が行われます。また、討論も行われ、私が立つ予定になっています。ぜひ、傍聴にいらしてください。