地方議会の可能性と住民自治

「市民と議員の条例づくり交流会議」が、7月27日、28日法政大学で行われました。今年は、第12回目、「動き出した議会改革」と題して、復興と議会、住民投票条例、議会報告会、議会事務局改革など盛りだくさんの内容でした。
全体会では、前総務大臣の片山善博さんをお招きし、地方分権改革、地域主権改革が抱える課題などの講演がありました。片山さんは、現在、慶應義塾大学法学部教授をなさっており、客観的な立場から現政権を評論していました。

分科会では、「議会事務局の改革」へ参加、議員より議会事務局の職員が多数参加していたのは、驚きです。「議会事務局はスパイのよう」そう酷評する議員もいる中で、議会事務局を改革し、どう議員が使いこなせるのかが課題です。
片山さんは、議会の政策機能の強化を行うため、議会事務局に法制執務の専門家を配置することや議会図書室の充実する必要があることを主張されていました。三重県議会では、議会事務局が、参議院法制課へ派遣をしています。また、議会局で、専門家を育てるために、独自の採用で配置することもひとつの方法です。

市民に開かれた議会にするためには、公聴会や参考人質疑、住民投票制度を自主的に導入することなど積極的に行い、形式的な議会から脱却していくことが
求められています。ちなみに、片山さんが、大学の生徒に地域の議会を傍聴するように勧めていますが、傍聴後生徒から感想を聞くと、皆一様に「ひどい!」と話すそうです。今後都議会でも、セレモニーの議会から議論が出来る議会へ改革を進めていきます。