「猪瀬知事に質問、生活都市東京をめざして」~都議会一般質問から~

知事は、都バスの24時間営業や日本の標準時間を2時間早めることを政府の産業競争力会議に提案したと報道され、唐突な提案に都民は戸惑っています。

東京は、日本の首都であると同時に、1300万人もの人が生活するまちであり、生活者ネットワークは、生活都市東京をめざして、福祉や教育・食の安全など生活課題にしっかりと取り組んでいくべき、とこれまで訴えてきました。「猪瀬知事は、東京をどういう街にしたいと考えているのか」知事が描く東京の将来像について質問しました。

しかし、知事からは、「都営バスの24時間運行は、東京の交通システムの利便性を引き上げるとともに、時間という市場を開拓し、都民の生活を豊かにする新しいモデルに道を切り開くもの。また、時間市場の開拓という考え方を幅広く議論してもらうため、日本の標準時間を2時間早めることを政府に提案。東京は、まだまだ多くの可能性を秘めた都市であり、その可能性を引き出すことで、多様なライフスタイルやビジネススタイルを生み出し、東京から日本を牽引していく」との答弁がありました。

この答弁を聞いた議場は騒然となり、他の会派の議員達も「治安が悪くなる。エネルギーを使う。そんなの必要ない」と次々にヤジが飛び交いました。

 「スマートシティ東京」省エネ対策など環境政策からも矛盾するこの提案、都民の生活スタイルに大きく影響する今回の知事の提案には、慎重な議論が必要です。