オリンピックが東京にやってくる!

 

都庁には横断幕が張られています

日本時間の9月8日早朝に、2020年のオリンピック・パラリンピックの開催都市が東京に決定しました。
「まさか東京に!」という驚きでテレビの画面を見ていましたが、これからは、すべての事が「オリンピックのために」という一言で予算が拡大していかないように、注視していく必要があります。

猪瀬知事や応援に出かけた都議団も明日には帰国する予定で、9月18日より第3回定例都議会が始まります。オリンピックの開催予定地は臨海部に集中しており、経済効果は多大なものだといわれていますが、無駄遣いにならないよう、これからの都議会での議論を真摯に行っていきたいと思います。

 今回の開催にあたっての理念として、「東日本大震災からの復興をめざして」と掲げました。しかし、原発事故による放射能汚染問題は、今なお解決の道筋さえ立てていません。汚染水の流出を食い止め、福島の復興を急ぐことこそ、世界中が日本に期待していことであり、オリンピックの開催が、その取り組みを加速させる好機としなければなりません。

 東京で2度目の開催が決定してから、過去の東京オリンピック開催に関わった人たちがテレビで紹介され、そのエピソードが報道されていました。
その中で、聖火ランナーになった坂井さん(広島出身)が、「オリンピックは、平和の祭典です。その平和の意味を考えるチャンスとして、2度目の東京オリンピックを捉えていきたい。」と語っていたのが心に残りました。

メダルの数だけ競い合うだけのオリンピックではなく、スポーツを愛好する人々が安心して集い、子どもたちや東日本大震災で被災した方々に、明るい希望を与えることのできるオリンピックになるよう望みます。