「憲法は誰のもの?」

 都政フォーラム報告

 3連休の初日、成城ホールの会議室において、「憲法は誰のもの」と題して金子匡良さんを講師に、都政フォーラムを行いました。昨年の春は、リヒテルズ直子さんをお招きし、オランダの市民性教育(シチズンシップ)について学びましたが、市民政治を強くするためには、憲法に学ぶことも重要だと考えます。

その背景には、安倍政権が十分な議論を経ないまま、閣議決定という方法で、解釈改憲と集団的自衛権行使容認を決めてしまったことがあります。その事に対し、多くの市民が危機感を募らせています。私たちは、それぞれの市民として、国家・平和・外交・安全保障について同考えていけばいいのか、改めて問われています。その根幹にあるものが「憲法」です。重要なものであるにも関わらず、私たちが、日常的に憲法を意識することはありません。

 

 

欧米では、子どもの頃、学校の授業で憲法を学び、何が憲法違反なのか、人権が保障されるってどういうことなのか。社会人になるまで学んでくると、金子先生は、お話していました。

 

憲法は、人権保障を第一の目的とする「人権保障の基礎法」でなければならない。憲法は、国家権力の制限を目的とする「制限規範」でなければならない。憲法は、国会の法体系において、最上部に位置する「最高法規」でなければならない。。。。これが、憲法の必須要素です。

 

国民があまり意識していないでいると、本来国家をしばるべき憲法が、国家にとって都合の良いものに変えられてしまう可能性があります。国民ひとりひとりが、しっかりと考え、議論できるようにしていかなければなりません。