「ホームホスピス」ご存知ですか?

ゆずりはの前で

事業の内容について説明をうける

昨日、小平市にあるホームホスピス「ゆずりは」を視察しました。楪(ゆずりは)の木は、初夏に新しい葉が生えてから、古い葉がおちていき、「後は頼んだよ」と新葉に託し譲るように散っていくことから「譲る葉」、、、「ゆずりは」と呼ばれるようになったそうです。

 

ここは、施設でも、自宅でもないもうひとつの家(ホーム)として、2年前に設立されました。お話をうかがったNPO法人ホームホスピス武蔵野の理事長島崎さんは、小金井市にある桜町総合病院の聖ヨハネホスピスで、家族を看取った経験をもとに、その同じ経験をもつ家族や看護師が中心になって、小平市に小さな家を借り、そこで、譲る心と譲られる心、その受け渡しの手伝いをしたいと取り組んできたそうです。

 

訪問した当日は、90歳代の女性が3人食事をしながら、楽しそうに過ごしていました。看護師・介護福祉などの専門職が24時間常駐し、在宅医療を支える医療関係者やボランティアなどの地域の方の支援を受けながら運営をしています。

 

東京は、超高齢社会を迎えています。核家族化や高齢者の一人暮らしが増加している中で、医療行為があると在宅介護は困難であり、老健施設や老人ホームでも、入所を断れるケースもあります。なかな行き場のない途方にくれている人達に対して、疾病や年齢に関係なく、安心して最期まで、その人らしく生きていける、生活を大切にする場所・・・・それがホスピスです。

 

ホームホスピスは、全国では23施設だけ、まだまだこれからの取組みです。地域の中に、このような取組みを広げていくためにも、行政の支援が必要ではないかと強く感じました。