「13歳のハローワーク」

1月12日に成人のつどいが世田谷区民会館で開かれましたが、区内の今年の新成人は、9264人で23区では最多の人数になっています。

若いということはそれだけでも大きな可能性をもっているもの。将来への夢に向かって、大きく、力強く進んでいって欲しいと思います。しかし、現実はなかなか厳しく、今年大学を卒業する人で就職が決まっている人は7割程度で、アルバイトをいろいろ探しながらフリーターになる人も増えているようです。こういった状況に対して世田谷では、この2月から下北沢に「ハローワーク」を誘致し、若い人達の雇用促進を進めて行く予定です。

日本の経済が高度成長していた時期を終え、不況の中で人々は考え方や意識を変えていかなければならない時代になりました。

最近「13歳のハローワーク」村上龍さんの本が話題になっています。村上龍さんは、「13歳は自由と可能性を持っている。そして仕事、職業こそが、現実という巨大な世界の入口などだと思います。」と、無限の可能性を持っている子ども達の好奇心を、将来の仕事に結びつけるために選択肢を紹介しています。世田谷のある中学校では、ゲスト・ティーチャーとして村上龍さんをお呼びし、子どもたちとの意見交換を行ない、その様子がテレビで紹介されていました。大人になった時に悔いのない人生を送れるよう、今から子どもたちの夢を大いに語れる場が学校であって欲しいと思います。