女性参加が進んでいる欧州の議会

海外視察報告

ウィーン市議会の議会座席表。女性議員の多さが一目瞭然です。→

10月25日から11月3日までの10日間、ドゥブリング区姉妹都市提携20周年記念親善訪問世田谷区議団として参加してまいりました。
ドゥブリング区はオーストリアのウイーン市19区にあたり、世田谷からは区長、議長、区民団そして世田谷区の小学校の子どもたちが参加し、調印式が行なわれました。ウイーン市に滞在は3日間でしたが、この間にホテルで葛飾区の区民団、区長と偶然ご一緒になり、葛飾区も他の区と姉妹都市提携を結んでおり、同じ時期の訪問になりました。葛飾区といえば、葛飾柴又の寅さん
そういえば、寅さんの映画で唯一の海外ロケにウイーンがありましたが、以前のウイーン市の市長が25回以上は日本を訪れている大の日本ファン、そんなご縁もあり、姉妹都市交流を行なっているというお話も伺いました。
今回の訪問で訪れたオーストリア、デンマークでは、市議会における女性の議員の数は日本と比べ物にならないくらい増えており、半数近くが女性議員でした。特に女性議員の占める割合の世界のトップ3は、北欧の国で占められており、男女共同参画社会が進むことによって、子育てや家事の男性参加はあたり前のようです。それに比べて日本での女性議員の数は世界177国中136位ときわめて低い状況です。子育て、介護の問題、教育、ごみの問題など生活に密着した課題を議会で政策議論するためにも、女性議員の数を増やしていく必要があります。