「子どもの安全確保どこまで出来るのか?」

 世田谷区の18年度予算の目玉は、「安全・安心まちづくり」になっていますが、残念なことに交通事故や犯罪件数はワースト1になっています。
 昨年から今年にかけて子どもが犯罪に巻き込まれる事件が急増し、どのように子ども達の命を守るのかが地域の大きな課題になっています。そこで行政でも子どもの安全確保のため、様々な施策を行っている所です。
 何かあった時に区民の携帯電話等へ防犯情報の電子メールによる配信サービスは、平成17年12月から始められ、昼間の小学校内及び中学校通学路における警備の実施、小学校・幼稚園への防犯カメラの設置など全部で3億2800万の予算がつけらました。
 子どもの登下校の時には、ランドセルに「防犯ブザー携帯中」の黄色いステッカーも貼られ、地域の危険箇所を書き込んだ「安全マップ」も各学校のPTAによって作成されています。しかし、地域で暮らす私達が大人と子どもの顔を見える関係をつくり、子ども達を見守る地域社会をつくっていかなければ、いくら安心・安全に予算をつぎ込んでも、子ども達の安全は確保出来ないのではないかと思います。今年になって、保護者や地域の協力を得て登下校時のパトロールを行う「学校安全ボランティア」の制度も提案されています。
 いまこそ、地域の力で安心できるまちをつくっていく事が求められています。