「世田谷国分寺崖線を歩いてみました」

成城から喜多見へ

 日曜日の午前中、地域の人達と成城学園駅に集合し、野川までの国分寺崖線を歩いてみました。崖線とかいて「がいせん」と呼ぶ国分寺崖線は、立川市から世田谷区まで25キロの間に続いている高さ10〜20メートルの斜面のことをいいます。この間に、こんもりとした緑におおわれている丘がとぎれとぎれにあります。
 これは、大昔多摩川の川岸の跡で、その頃の多摩川は現在の流れとは大きく異なり、北よりの武蔵野台地を削りながら海へと注いでいました。
 国分寺崖線は、斜面のおかげで開発がまぬがれてきており、現在も貴重な自然が残っていますが、最近ではマンションなど斜面地に建設されることもあり、更なる保全にむけた努力が必要です。

 世田谷区内には100ヶ所以上の湧水が確認されていますが、国分寺崖線沿いの湧水、成城3丁目緑地の湧水は絶えることなく湧き出し、斜面を流れています。神明の森みつ池は、コナラやクヌギ、イヌデシなどの雑木林になっており、特別保護区になっているので立ち入る事はできませんが、湧き水が何ヶ所かあり、雑木林の中には都内では珍しい植物やゲンジボタルの姿を見ることも出来るそうです。