「埼玉県男女共同参画推進センターを視察して」

「WITH YOUさいたま」

8月の上旬、埼玉県男女共同参画推進センターを視察しました。ここは埼京線北与野駅から歩いて5〜6分さいたま副都心の中心街にあります。近くにはさいたまスパーアリーナや合同庁舎など高いビルが立ち並び、新宿副都心に似ています。センターはホテルの3〜4階部分にあり、男女共同参画社会づくりのための総合的な拠点施設になっています。

当日は、事業コーディネーターを行っている青木さんからお話しを伺いました。青木さんは、以前「越谷市の男女共同参画条例制定」にもかかわっており、これまでの苦労話や現在進めている事業などについて具体的なお話を聞くことが出来ました。
越谷市の条例が他自治体から比べてすぐれている点は、教育に携わる者の責務を規定していることと苦情審査会を設けていることです。特に男女共同参画の実現を図るためには、学校教育の果たす役割が重要である事からこのような規定を条例に盛り込む事は必要ですが、どちらかというと教育委員会との調整からこのような規定を盛り込めない現状です。
また、オンブズマンなど苦情審査会を設置してない自治体がほとんどです。
青木さん自身評価される点は、情報に関する留意を規定したことです。メディアから発信される情報は、影響が大きいことから、情報によっては男女共同参画を妨げる場合があります。そこで情報発信者の表現への配慮と受ける側の適切な判断を求めることを規制しました。

議会での議論は、難航することが多いのですが、越谷市は、女性議員が中心になり条例可決にむけて推進し、そのことが成功の鍵になったようです。