今年1年をふりかえって

変革を求められる教育現場

シンドラー社のエレベーター事故、夏には埼玉県でのプール事故、いじめによる子どもの自殺など痛ましい事件、事故の続いた1年でした。

12月には、「教育の憲法」とも言われる教育基本法が59年ぶりに改正され、教育目標の中に「伝統と文化を尊重し、それらを育んできたわが国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」と表現し「愛国心」が新たに盛り込まれました。これにともなって、来年以降、学習指導要領の見直しが進められることになり、教育行政が大きく変化していくのではないかと危惧されます。
この改正教育基本法が、教育の現場に対してどんな影響をおよぼしていくのか、しっかりと見ていかなくてはなりません。今のいじめやその他の問題への対策はどうなるのか。また、学校現場はどのように対応していくのか。問題は多く山積しています。

いじめにより児童・生徒が自ら命を絶つという痛ましい事件が全国で相次ぎました。自殺を予告する文書まで文部科学大臣までに届き、いじめ問題は深刻になってきました。第4回定例区議会では、各会派、各議員が質問し教育委員会はその答弁を用意するだけでも大変だったようです。
国の補正予算では、いじめ対策について盛り込まれましたが、誰もが気軽に相談出来るような体制をそれぞれの自治体で作っていくことが必要です。

今年も残すところ数日となりました。
来年こそよりよい1年になりますよう、また世田谷の教育現場からいじめや不登校などなくなり、子ども達を取り巻く環境がよりよいものになるよう都政、区政に働きかけていきたいと思います。