「東京都議会議員補欠選挙公開討論会」に参加して

NPO法人SETAGAYA21主催で公開討論会が行われました。事前にテーマごとに質問項目が決定されており、防犯、教育、子育て、環境、財政と5つのテーマごとに3人の参加者によるディスカッションが行われました。
この公開討論会の目的は、区民に関心をもってもらい投票率をあげるために開催されました。
平成19年度の東京都の予算は一般会計で6兆2千億円です。交通、病院などの公益企業会計が11、特別会計は17あり、合わせて13兆円の予算規模になっています。都政は巨大で一体何をしている所なのか。都議会議員はどんな活動をしているのか。見えにくいという話をよく聞きます。

石原都政2期8年を見た時、1期目はディーゼル車規制や外形標準課税で国を揺さぶるなどその政治手法は都政にスピード感を産み、新しい知事像を示しました。しかし、近隣アジア諸国などに対する何の配慮も見られない国際感覚や人権感覚が欠如した発言の数々は、許されるべきものではないと思います。
ここに来て、東京ワンダーサイトや新銀行などの不透明な運営や経営不振が明らかになり、知事4男への不明朗な公費支出など都議会では、知事への批判が続きました。3期目の出馬のため、オリンピック招致を公約に掲げましたが、東京に2度目のオリンピックが必要なのか。都民がそれをほんとうに望んでいるのか。つかめない状況です。

公開討論会では、3人の候補者が大きく意見が違ったのは、オリンピック招致の問題です。都知事選でもこのことが争点になるのではないかと思いますが、オリンピック招致よりも持続可能な社会をつくりあげ、東京を生活のまちへと変えていくことこそ今必要なことだと思います。