「都政フォーラム」報告

築地市場、豊洲の市場移転地などを視察して

都知事選の争点にもなった豊洲の移転地問題、日頃食の安全について感心のある市民の皆さんと視察し、現状について都職員からの説明を受けました。
築地市場は、世界最大規模の水産物を取り扱いその広さは東京ドームの5個分、建物は70年の歴史があり、かなり老朽化しています。1日の入場者数は約42,000人、入場車両は約19,000台、場内では毎日のように事故が起きている状態で、見学するのも大変でした。
流通環境の変化に対応した市場になっていないことから豊洲地区に移転することが平成13年決定しました。当日は、築地市場の1.7倍近くある予定地をバスで移動、建設予定の計画について説明を受けました。
土壌汚染の問題については、汚染土壌処理基準の10倍以下の物質を含む土壌についても現行地盤面から2mまで、すべて汚染土壌処理基準以下となるように処理し、現行地盤面から2.5mの服土を行う予定ですが、ほんとうに安全と言い切れるのか疑問が残ります。
築地市場についてはすでに手狭であり、老朽化している現状を見ますと移転の必要性を感じますが、予定地の豊洲の土壌汚染問題に対しては、現在専門家会議が開かれ、66箇所でボーリング調査が行われる予定であり、その経過を見ていきたいと思います。