「余り知られていない高次脳機能障害」

NPO VIVID(ヴィヴィ)設立記念セミナー

 「はじめの一歩・・・ともにつくる地域支援」と題して、東京慈恵会医科大学付属病院リハビリテーション科の橋本圭司先生による記念講演がおこなわれました。「高次脳機能障害」とは、病気や交通事故などの様々な原因で脳の一部が損傷を受けた結果、言語や記憶など知的な機能に障害が起こり、日常生活に様々な困難が生じます。身体障害を伴わない場合には、外見からは障害がわかりにくいため、周囲からの理解が得られにくく、「見えない障害」ともいわれ、本人や家族の負担は非常に大きいものになっています。

東京都では、平成18年の11月から心身障害者センターを支援拠点として、高次脳機能障害の方への支援に取組んでいます。
相談支援として、相談支援コーディネーターの配置に加え、医師、福祉職など多職種で構成する支援チームを設置し、障害者の相談に応じるとともに、区市町村や関係機関等への助言や情報提供。そして、セミナーや研修など普及啓発にも取組んでいます。
しかし、まだまだ「高次脳障害」というものについては、あまり知られていないではないでしょうか。また、その障害をもつ方にどのように対応していったらよいのか。・・・戸惑う人も多いのではないかと思います。
「NPO法人 VIVID」は、高次脳機能障害をもつ当事者や家族を支援していこうと取組まれました。今後の活動に注目していきたいと思います。