「これでいいのか!都議会のあり方」

都議会第1回定例会を終えて

3月28日に第1回定例会が終わりました。今回の定例会は、「新銀行東京」についての議論が中心となり、都議会の議論がテレビや新聞でも報道され、都民の関心も高くなりました。
新銀行東京への追加出資は、突然でてきたものであり、新銀行東京の経営については不透明なものでした。都議会では、これまで経営についての報告がなされず、このままでは破綻してしまうことから、400億円の出資が提案されたのですが、参考人招致を要求しても、調査報告の内容の公開を求めても、予算特別委員会の中で否決されました。つまり議会側が全員一致でそのことを行政側に求めていないのです。地方議会は2元代表制であり、首長に対してすべての議員が、「与党」「野党」もなく、市民にわかるように公の議論の場である議会で議論をすすめていくべきです。しかし、今回の議会の進め方を見ていると、議事録のない理事会で時間が費やされ、意味不明の開会の遅れや徹夜審議ばかりが目立つという議会側の対応も異常なものでした。

議会が終了した次の日、法政大学で行われた「市民と議員の条例づくり交流会議」では、予算の審議のありかたや議会運営の進め方について、地方から予算審議を終えた議員等が集まり、勉強会が行われました。
その中で、我孫子市長を3期つとめた福島浩彦さんは、こう発言しています。
「首長は、議員からの口利きに応じていくのではなく、市民から見えるところで議会と議論することが重要です」・・・どの議員も同じ扱いをしてきたので、議会では大変で、我孫子市議会では、いつも議会側から予算の修正案がだされ、その案を可決してきています。
これまでは、改革派の知事が地方を変えようとがんばってきています。
しかし、これからは、議会が改革されなければ、豊かな地域や自治はできないと福島さんは言っていました。

都議会では、「政務調査費のあり方」も見直されました。まだまだ議論しなければならない所はありますが、議員ひとりひとりが活動や議会のあり方を見直すところから、改革は始まるのだと思います。