「東京の水はおいしい?」

「東京の水は臭くて飲めない」そう思っていた人も多いはず。そこで、東京都水道局では、より安全でおいしい水を供給するため、平成16年度から「おいしい水プロジェクト」をスタートさせています。
国の定める基準等よりも高いレベルの独自の水質目標を定め、その達成に向けた取り組みを進めた結果おいしさの点でも改善されてきました。
しかし、平成18年度に実施した「お客様満足度調査」においては、飲み水としての水道水に満足しているのは、全体の34%がやや不満、非常に不満と答えています。

より安全でおいしい水を供給するため、高度浄水処理を導入してきました。従来の浄水処理では十分に対応できないカビ臭原因物質、カルキ臭のもとになるアンモニア態窒素、トリハロメタンのもとになる物質などの除去、低減を行うため、都では、オゾン処理と生物活性炭吸着処理を合わせた方式を採用しています。ペットボトル「東京水」は、東京の水道の水とは思えないぐらいおいしく感じます。

ここの所、食品に関する表示偽装や冷凍食品に農薬が混入されるなど、食品の安全性が問題になっていますが、水道水も同じく口にするものであり、その安全性を確保するため、水源から蛇口までの各段階において、水質検査を実施。
また、水質検査の信頼性を工場させるため、国際規格ISOを取得するともに、HACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた水質管理手法である水安全計画を策定しています。ハサップは、食品加工における衛生管理手法、あらかじめ危害を予測、分析し、その危害を防止するための重要管理点を監視することによって、水の安全性確保を行っています。今回決算委員会では、この水道局の水の安全性確保にむけた取り組みや水質改善などに向けた研究事業について、質問しました。その研究事業のひとつが、来月知事賞を受けるそうです。
地道な取り組みが何よりも大切ですね!