32万人の熱い思いを受け止めて

都議会の最終日の討論は、多くの傍聴者に見守られながら、今議会最大の議案である「原発の是非を問う都民投票条例」について行いました。

思えば、昨年の12月から2月にかけて、これまで政治にかかわりがなかった市民が、寒い中、東京都内の駅前で署名を呼びかけ、34万余りの署名を集め、5月10日に東京都に直接請求を行ったことは、とても意義があり、歴史に残ることだと思います。討論を読み上げていくうちに、いろいろなことが思い出されて、胸が熱くなりました。

「原発の是非を問う都民投票条例」は、採決の結果、生活者ネットワーク・みらい3人、共産党8人、民主党30人の賛成41・・・ということで否決されました。しかし、市民がこれまで活動してきたことは、決して無駄ではありません。

国では、大飯原発の再稼動が決定されました。安全対策が、最優先されるのではなく、今年の夏の電力や経済を考慮しての方針です。
どこか、民意からかけ離れたところで、原発の問題が審議され、今の政治は国民から信頼されていません。

3.11以降、市民の価値観は変わりました。「原発のない社会を選ぶ」のか、「原発のある社会を選ぶ」のか。それをスタートラインとして、これからの都政運営を行うことを求めていきます。