「東京の財政についての学習会」

東京都の平成27年度の予算概要が発表されました。一般会計の予算規模は、3.4%増の6兆9520億円、都税収入は、前年度比7.5%増の5兆216億円となりました。歳出では、投資的経費が1998年度以来17年ぶりとなる1兆円台になり、防災、道路や橋梁などの都市インフラについては、維持管理の時代に入っており、将来にわたって持続可能という観点からメンテナンス・延命化.更新を優先させる必要があります。

3月には、予算特別委員会が開かれますが、今日は慶應義塾大学経済学部の井出英策教授をお迎えして、国と地方の財政のあり方について勉強会を行いました。

井出先生は、「日本ほど増税の難しい国はない」と話します。それは、人と人との信頼関係、自分以外のひともきちんと税を払っているのか。政府が正しく税を使っているのか。信じられるかが重要」と指摘し、地方と国の役割についても、どのように分権し、財政再建をゴールとするのではなく、新しい財政システムのあり方について議論を進めていくことが重要だと、語っていました。

今後もしっかりと財政について学習を深めていきたいと思います。