「東京の湧水」

東京都は、湧水に対して都民に関心をもってもらい、湧水の保護と回復をはかるために、身近に触れることのできるものを対象として、57ヶ所の湧水を「東京の名湧水」として平成15年に発表しました。これらの選定にあたっては、都内の区市町村からの推薦をもとに、都民の推薦によって、水質や水量、その湧水にまつわる由来、あるいは周辺の景観などに優れている等の観点から選定されています。

世田谷では、等々力渓谷、等々力不動尊、烏山弁天池、岡本静嘉堂緑地の3ヶ所が選ばれています。

湧水は、水路や池、川などの水源となり、豊かな自然を育み、都民に潤いと安らぎを与えると共に、災害時の水供給源にもなる貴重な存在です。

東京都環境局が、作成している「湧水マップ」では、東京全体の湧水の数や場所などが記載されていますが、世田谷では、96ヶ所。お天気の良い冬の日、世田谷生活者ネットワークの政策委員の田中みちこさんと地域を歩きながら、国分寺崖線沿いの砧地域では、数多くの湧水があり、震災用の井戸水がある家が、多くあることに気がつきました。普段何気なく歩いているまちでも、水みちをたどって探索してみるのも多くの発見ができて、楽しいのではないでしょうか。