都民投票条例について市民が意見陳述

都議会の総務委員会に付託された「原発の是非を問う都民投票条例」を提出した市民の代表者8人が、意見陳述を行いました。

総務委員会室には、傍聴希望者が100人ぐらい訪れました。会場が狭いため、半分の52名が傍聴でき、委員会のメンバーになっていない議員も傍聴し、さらに報道陣、各テレビ局のカメラも入り、委員会の雰囲気は、いつになく緊張した空気に包まれました。
意見陳述を行った市民の方々は、都議会を訪れるのも初めての経験という方も多く、その中で、一人ひとりの意見陳述がとても心をうつもの、説得力のあるものでした。

5月5日には、国内のすべての原子力発電所が停止しました。子どもの日でした。再稼働の是非については、十分な議論が必要となります。
「子どもの日に止まった原発を、子どもの将来のために、動かすのか、やめるのか。今こそ一人ひとりが考え、意思表示する場が必要です。将来、子どもたちに『あの時、お父さん、お母さんたちは何をしていたのか。』と聞かれた時、『都民投票で、みんなで真剣に考えたよ。』と言いたいです。」と、北区の鳥羽さん(請求代表者)の言葉・・・思わず涙で胸が熱くなりました。

代表者の最後に、宮台真司さんが、「私はもともと原発推進派でした。2年前までは、ヨーロッパにおける原発ルネッサンスは妥当であると、ラジオなどで表明してきました。日本でそれをやめたのは、原発はブレーキのない車だからです。
住民投票の結果が、原発賛成だったらどうするのかと、原発反対派からの批判があります。それでも構わないと考えています。目的は、原発をやめることではなく、原発をやめられない社会をやめることだからです。」・・・含みを持った言葉、各議員はどのように受け止めたのでしょうか。

15日は、総務委員会で各委員からの質問が行われ、18日が委員会での採決です。議会でどのような議論がされているのか。ぜひ、多くの市民の方に見ていただきたいです。

意見陳述の詳しい模様は、こちらをご覧ください。