築地再整備案は、多くの課題があると指摘されていますが、そのひとつにアスベストの問題があります。参考人招致の中で、そもそもアスベスト問題を再整備の課題とすべきではないこと。また、都側が資料として作成したアスベスト残存施設図および残存量が実態と違っていることが指摘されました。都はすぐにプレス発表しましたが、懸念を払拭するものではありませんでした。
市場内には、民間所有の大型冷蔵庫、冷凍庫があり、そのアスベスト実態も明らかになっていません。改めて市場内のアスベストの実態把握をすること、市場関係者が働く場であることを考慮して、リスクコミュニケーションに基づき、一刻も早く計画的に除去工事をすることを求めました。
今年9月、足立清掃工場をはじめとする23区の4清掃工場で、相次いで排ガス中に高濃度の水銀が観測され、焼却炉が停止しました。また、昨年の12月には、稲城、狛江、府中、国立の四市で構成されている多摩川衛生組合で、水銀を含む蛍光灯と乾電池を経費削減のために、焼却実験をしたことが、地域生活者ネットの調査で明らかになりました。
「こうした自体を都は、どのように認識しているのか」質問したところ、水銀は「有害物質であり、焼却すると気化することから、環境への放出を防止するためには、焼却処理は適切でない」と、地域ネットの人達との連携でこのような答弁を引き出すことが出来ました。
今後は、東京都の廃棄物処理計画の中の有害物質に、水銀などを位置づけ、検討するよう要望しています。