私達の身の回りには、5万種を超える化学物質が製品や食品などに含まれており、化学物質が人に与える影響が懸念されています。
特に、成長期の子どもの方が大人より影響が大きく、小児アトピーや喘息などのアレルギー疾患の発症のひとつとして、化学物質の関与が考えられています。
また、内分泌かく乱化学物質は、妊娠中の母親から吸収され胎児に影響を与えます。そこで、子どもを化学物質によるリスクから回避するため、2001年都議会で、生活者ネットワークは、都独自の対策を求めました。
「化学物質の子どもガイドライン」を策定、「塗料に含まれる鉛編」「殺虫剤・樹木編」「室内空気汚染編」「食事編」が作成されました。
この担当部署は、環境局と福祉保健局で、都民向けや関係者向けのわかりやすいパンフレットが作成されました。そこで、今回のミニフォーラムのために問い合わせをすると、環境局からしか手にいれることが出来ませんでした。
フォーラムの当日、集まった人達から「都がこのようなガイドラインを策定したのは知らなかった」「地元の自治体では、これに基づいて行っているのですか?」「それについて調査しているのですか?」という意見がでました。
今後、東京・生活者ネットワークで、各市区町村の取り組みを調べるとともに、これまで進めてきた実績を踏まえ、さらに実績のあるものとするためには、条例化を都に求めていきたいと思います。