「街を分断する道路計画・・・下北沢」

気持ちよく晴れた日曜日の午後、「SAVE THE 下北沢」の方達の案内で山木区議と下北沢のまち歩きをしました。下北沢のまちは、小田急線の立体交差事業と補助54号線の道路事業で様変わりをしようとしており、演劇と若者文化で知られるこの街が失われる危機的状態です。
補助54号線は、渋谷富ヶ谷2丁目から世田谷区上祖師谷5丁目」までの、全長約9キロの都市計画道路で、下北沢の中心街では、道路幅26メートルもあります。この道路計画は、多くのブティックやレストランなどのお店にかかり、土、日曜日には、多くの若者で賑わうこの街が、この道路によって分断されようとしています。(写真の世田谷カトリック教会も2次の道路計画がかかってきます)また、小田急の事業では、駅前広場が予定され、駅舎などについてはどのようになるのか。情報公開されていません。

むかし世田谷のまちづくりは、全国にも知れ渡り、誇らしかったが、いつの間にか、三軒茶屋、二子玉川など高層ビルばかりが、再開発で建設されるようになってしまいました。同じようなまちづくりが、結局は魅力のないものになってしまい、人の心を引き付けなくなってしまいます。

迷路のような下北沢の街を歩きながら、「ここは世田谷の不夜城」そう説明する一角は、アパートの部屋を小さなお店に改造して、若者達がつくったアクセサリー、バックや着物を展示し、自分達のギャラリーを楽しんでいる路地裏・・・きっと高価なビルが建てられたテナントでは、このような光景は消えていくのだろうと思います。
街づくりは、いったい誰のためにあるのか。そう世田谷区や東京都に聞きたくなります。決して地権者や企業のためにだけあるのではないはず。
住む人達が、やすらぎや活力を感じ、まちをこよなく愛してこそ、まちは魅力ある姿になっていくのです。
都議会での質問は、6月にあるものの、開催日も少ないことから、次期の4年間になります。ぜひ、次期にむけて活動を継続できるようがんばりたいです。
(下の写真は、Tシャツの自動販売機。市民運動のカンパのために2ヶ所設置されています。)