施設の建物は、すでに80年を経過していることから老朽化していたため、新しく建て直され、その際に「膜ろ過方式」を導入しました。
これまで、降雨時には原水濁度が上昇することがありましたが、この場合膜の目詰まりが促進されるおそれがあります。そこで、本設備では、原水濁度が上昇した場合には、自動的に凝集剤の注入を行うことで、凝集操作を行い、膜に対する軽減を図るようになっています。施設の大半が、機械設備にて構成されているので、以前に比べて施設がコンパクトになりました。
砧浄水場視察の後の学習会では、この夏「玉川浄水場再開に関する質問」について水道局、環境局、下水道局と行ったヒアリングについて報告しました。
東京都は、1970年9月に水道水浄水場としての機能を停止した玉川浄水場について1993年の都議池田敦子さんの答弁において3つの条件を明らかにしています。また、2004年の都議大河原雅子さんの答弁においても玉川浄水場の水利権は東京水道にとっても重要なことから再開を目指していると名明言しています。しかし、今回の関係局とのヒアリングでは、前向きな回答はもらえませんでした。
多摩川を以前のように身近な水道水源として使えるように「多摩川を飲める水にする会」の人達は10数年、学習会や河川のごみ拾いなどの活動をしてきています。1970年当時と比べると格段に改善されてきていますが、安心して泳いだり、水遊びをするのはまだまだ努力が必要です。そのためには、地域で生活をしている人達と一緒になって、子ども達が安心して遊べるような川になるよう取り組みを続けていくことが大切だと感じました。「次の世代を担う子ども達のために美しい環境を手渡していきましょう!」