「女性と医療」千葉県の性差医療の取組みから学ぶこと

予算特別委員会の質問から

 会派視察で伺った千葉県では、全国に先駆け女性外来を県立病院に設置するなど女性医療に取組んでいます。男性と女性の性差によって生じる病気は異なり、体格や体質の差によって薬の効力も違い、個々に合わせた診療や治療が求められてきました。それが性差を考慮した医療です。
 千葉県では、いち早く性差という視点から現状の解析を行い、女性健康支援作りに取組み、県下の8病院で女性外来の開設、15の保健所で健康相談事業を行っている他、女性の健康と医療に関する疫学調査を実施しています。
 女性の健康相談、女性外来に訪れる年齢層は20代から80代まで幅広いですが、50代の女性が一番多くなっています。
また、若い年齢層のカルシウム摂取量が少ないことから、骨粗しょう症の早期診断と合わせて検診を行なっています。
 世田谷でも現状を分析し、予防型医学中心の医療へ転換していくためにも、基本健診やがん検診のあり方など見直していく必要があるのではないかと思います。また、あまり知られていない男性の更年期など男性外来も千葉県では少しずつ広がっており、このような情報を行政から発信しています。
 ぜひ、世田谷でも財団法人保健センターの検診事業を充実させるとともに、これからの性差に考慮した医療に、民間と協力して取組む事を求めました。