子孫に残そう日本の自然を!

立教大学でシンポジウム開催

先日、立教大学のキャンバスで「子孫に残そう日本の自然を」と題してシンポジウムが行われました。
今年の1月、オオクチバスが「特定外来生物による生態系等に係わる被害の防止に関する法律」の第1次指定リストに入り規制対象になりました。
これまで淡水生態系におけるブラックバスの脅威を指摘してきたのは、写真家の秋月岩魚さん。秋月さんは世田谷にお住まいで、数年前に生活者ネットワークの主催で「ブラックバス問題」についてお話もしていただいたことがあります。この日はパネラーとして現状の問題点について話されていました。
ブラックバスには、口の大きいオオクチバスと口の小さいコクチバスがおり、両方ともに全国的に生息水域を広げ、そのためメダカやフナ、ワカサギ、鮎などの在来種の魚が激減し生態系が破壊されつつあります。これらの被害に対処するため昨年5月、ブラックバス駆除を主に目的にした法律が衆議院で可決され、それ以来どの外来種を対象にするかについて議論されてきました。

釣りをしない人たちにはあまり関心を持たれなかった「ブラックバス問題」ですが、秋月さんのお話を伺うと、これら外来種が日本の生態系に深刻な影響を及ぼしているのは確実であり、このブラックバスの指定は解決のための第一歩と思いました。