鳥取県の片山知事を囲んで、左から西崎光子、吉田恵子、桜井純子→
10月初旬、鳥取県米子市で開かれた全国シェルターシンポジウムに昨年に引き続いて参加してきました。鳥取県は、DV被害者支援においては、全国に先駆けて様々な施策に取り組み、民間団体と行政の協働で進めています。
今年改正されたDV法は12月から施行され、国の基本計画が示されますが、それ以前に鳥取県では、DV被害者支援計画(案)を策定し、市民からのパブリックコメントを募集しています。
この計画の特徴は、3つのポイントがあり、1点目は基本理念に「DVは犯罪である」ということが明記されたこと。2点目は計画の策定にあたって当事者の意見を聞いたこと。3点目はピアカウンセリングを当事者参加で計画に盛り込んだことです。これは、国を超える素晴らしいものであり、全国の自治体の手本となると思います。2日間のシンポジウムでは、片山知事も登壇し、鳥取県の現状についてお話なさいました。
片山知事は、何でも現場主義を通しており、DV被害者支援計画策定にあたってもDV被害者からの意見を聞くことを行いました。当然の事ですが、現実には意見を聞いても計画に盛り込まない行政もある中、鳥取県の基本計画を見ると至るところに当事者の声が反映されています。また、男女共同参画についても積極的に進めており、一番女性の少ない総務や企画部門の職員も3分の1は女性に変え、行政から意識を変えることに取り組んでいます。とてもさりげなく語る片山知事、市民から人気が高い、その理由がこの2日間でわかった気がしました。