「治療も人生も自分で決めよう」というサブタイトルで7月2日(金)、佐藤(佐久間)りかさんをお呼びして、お話しを伺いました。
佐藤さんは、子宮筋腫、内膜症体験者の会「たんぽぽ」のメンバーですが、この会では体験者一人一人が情報交換し、納得のいく治療やよりよい医療が受けられるようにと毎月定期的におしゃべり会を行なっています。
「これまで女性の体は、母子保健という領域で考えられ、子どもを産むことを前提にしており、産まない選択、また子どもを産んだ後の体のケアについては、診てこられなかった」と佐藤さんは話していました。
最近話題になっている女性専用外来は、平成13年鹿児島大学医学部付属病院に日本で始めて開設されてから、千葉県立東金病院など多くの病院に設置されています。女性専用外来が誕生した背景には、これまで男性中心の医療が進められてきており、女性と男性の生理学的な性差を踏まえた医療(性差医療)については、考えられてこなかった事があげられます。
女性特有の更年期障害に対する対応もやっと女性の立場にたった治療をする男性医師も現れてきたようですが、まだまだ男性医師には相談しにくいと感じている女性の患者も多いのではないかと思います。
世田谷では、国立成育医療センターに女性外来が設けられましたが、千葉県では堂本知事が女性専用外来や性差による医療の取り組みを進めており、世田谷でも行政と医療機関が連携して相談窓口の設置など取り組むべき課題のひとつだと考えます。