これからの日本はどこへ向かうのか ~ 保坂展人新春トーク ~

保坂展人氏(世田谷区長)と、今、若者に人気がある荻上チキさん(評論家)の対談は、子どものいじめ問題から自治体のエネルギー政策まで、話が繰り広げられました。

 荻上さんは、成城大学出身で現在は杉並区にお住まいですが、子どものいじめ問題に対しては、「実態調査のデータは必要。新学期が始まって落着いてきた頃に電話相談の件数が増え、1週間の中では、月曜日、金曜日が多くなっている。」と指摘します。
保坂さんは、衆議院議員として国会で活動してきましたが、それ以前は、ジャーナリストとして、子どものいじめの問題などを取材し、その実態や問題解決のための方策などを提案してきています。
「子どもが追いつめられた時、助けを求められるところが何もない」「どこかに行ける、何かにアクセスできる」ために、「せたがやこどもいのちのネットワーク」を立ち上げ、子どもが電話で相談できるチャイルドラインを設立しました。現在は、区長の立場で、子ども権利擁護機関の設置に向けた取り組みを進めています。
お二人のお話を伺いながら、いじめ問題は対処療法ではなく、子どもたちの心に寄り添った支援がどれだけ重要か、改めて感じました。

 今回の新春トークに参加された方々は、ツイッターで情報を得て、当日、会場に来られた方もおられ、会場内の質問のやり取りもツイッターで発信。お二人のスピード感あるやり取りに、少し圧倒された感じです。
でも、これからは、若者や多くの市民からの意見を吸い上げていくためには、多様な情報ツールを確保していくことが必要であると実感しました。