「土砂災害対策を進めるために」

昨日は、都議会の建設局所管の事務事業質疑が行われました。私は、都立霊園、都立公園(浜離宮恩賜庭園)について、そして土砂対策について取り上げました。

今年9月の関東・東北豪雨では、鬼怒川が決壊し大水害となり甚大な被害がでましたが、この時に各地で土砂災害も発生しました。都心部にも多数の斜面があり、ひとたびこのような豪雨が発生すれば、土砂災害の発生する恐れがあると考えられます。都は、こうした土砂災害から都民の生命・身体を守るため土砂災害防止法に基づく基礎調査を推進し、9月30日に世田谷区などで基礎調査結果を公表しました。

 

2015年1月に施行された改正土砂災害防止法により、警戒区域等の指定に先立ち、区域指定の前提となる基礎調査結果の公表が義務づけられました。

その目的は、調査完了後、結果を速やかに公表することにより住民が土砂災害の危険性を早期に認識し、豪雨の際に迅速な避難行動をとれるようにするためです。

今回は、世田谷区、北区、板橋区で区部初となる結果の公表を行ったほか、あわせて、八王子市、町田市においても結果の公表を行っています。

今後は、基礎自治体と連携し、10月以降地域ごとに順次住民説明会を開催しており、説明会終了後区市長に意見照合をしたうえで、土砂災害警戒区域等の指定を行うことになっており、都民への周知を徹底していくことが重要です。