「豊洲市場地下水のモニタリング結果から有害物質が検出!」

昨日、豊洲市場用地における地下水のモニタリングの8回目の結果が公表され、5街区の3ヶ所において、環境基準を超えるベンゼンとヒ素の有害物質が検出されました。2014年10月の土壌汚染対策工事の完了より、7回にわたる東京都のモニタリング調査では、これまで基準値以上の有害物質は検出されていませんでしたが、今回の検出は、過去の東京ガス工場の操業に由来する土壌汚染の除去対策が十分ではなかったことを意味します。

 

都議会生活者ネットワークは、万全の環境対策によって環境基準をクリアする成果を得たとしても、食べ物を扱う施設としての都民の安心・安全のレベルにはなり得ないとして、豊洲に移転することに反対してきました。

しかし、安心・安全レベルどころか、最低条件ともいえる環境基準を達成していないことは問題です。

この問題の発端当初、土壌汚染対策の2年間のモニタリングの全期間においての環境基準の達成の確認なくして開場は出来ないとの小池知事の見解のもと、市場の開場は延期されました。

 

現況の環境汚染状況の全面的調査を行い、さらにその対策で環境基準を達成する成果が得られることを確認なしには、少なくとも新市場の開場は認められません。都議会生活者ネットワークは、食の安心・安全が実現できる市場整備の実現のために、都知事をはじめ、都が全力を挙げて取り組むことを求めます