「豊洲新市場、ないがしろにされた食の安全対策」
小池知事をむかえての初めての議会は、本日閉会となりました。
最終日の議会運営を話し合う昨日の運営委員会理事会は、2時に始まった後、この豊洲新市場の問題を今後どのように審議するのか意見が分かれ、断続的に議論がされ、夜の10時を回ってやっと終了しました。
意見が対立したのは、特別委員会を設置してこの問題を審議しようと、都議会生活者ネットワーク、民進党、民進党都議団、かがやけの超党派の提案を自民党、公明党は拒み続けましたが、動議も辞さない覚悟で交渉を続けるうちに共産党を除く、全ての会派で合意され、本日、「豊洲市場移転問題特別委員会」が設置されました。
豊洲は、東京ガス工場跡地で、環境基準の最大4万倍を超えるベンゼンが検出された汚染土壌であり、市場をつくるために汚染を除去し、さらにきれいな土で盛り土をするという対策を施すことになっていました。
そもそも汚染のひどい豊洲に、中央卸売市場を建てること自体に無理がありましたが、土壌汚染対策に万全を期することを条件に移転計画が進められてきた経緯があります。盛り土がないということは、対策の前提条件さえ備えておらず、安全性の議論をもう一度やり直さなければなりません。
環境アセスメントでも、評価書に重大な虚偽記載があったにもかかわらず、これから変更届を提出するだけで済むというのは、何の歯止めにもならない環境アセスのしくみに問題があると思います。
このままでは、築地市場を豊洲に移転することは到底容認できません。
今日設置された特別委員会で、これまでの関係者を含めて、参考人招致をするなど、今回の問題を解明し、安全性を検証していくために、生活者ネットワークは取り組んでいきます。