「最後の都議会は、3時間半にわたり議論がされ、印象に残る都議会となりました。」
都議会議員になって10年、早いような長いような、それでもいろいろな事がありました。この4年間は、「豊洲市場移転問題」です。百条委員会が12年ぶりに設置され、最後の今議会では、調査報告書がまとめられました
。
豊洲市場問題を通して露呈したのは、都庁官僚制の制度疲労・機能不全です。
豊洲市場の主な建物の下に盛り土が行われなかった経緯についても、百条委員会で証言した4人の市場長は、4人とも知らないと答えました。
「豊洲市場地下空間に関する調査特別チーム」の報告書はもとより、百条委員会においても石原元知事をはじめ、最終的な判断は誰が行ったのか、この事については、結局明らかにされませんでした。
しかし、豊洲移転問題がこれだけ大きな問題になり、とりわけ、用地取得や土壌汚染対策、建物の建築などに6000億円に迫る費用負担を都民に強いたことに対し、その当時最高責任者であった石原元都知事の責任は、重大です。
さらに、百条委員会で偽証したとする浜渦元副知事、赤星元政策報道室長について告発に関する動議が、自民党を除く5会派で可決されました。
今後、豊洲移転問題については、専門家会議の報告などを経て、「市場のあり方の戦略本部」で話し合われて、知事が判断していくことになります。生活者ネットワークは、知事が慎重に判断し、選挙後の新しい議会で、しっかり議論していくべきと考えます。