あまり知られていない。ヤングケアラーの問題
「ヤングケアラー」という言葉をご存知でしょうか?
ヤングケアラーとは、ケアを必要とする家族への直接の介護や介助のほか、家事や幼い兄弟の世話なども担う子どもたちの事です。自分のことに時間を使えず、遅刻や不登校、学力不振など様々な問題を抱えて、進学や就職を断念せざるを得なくなることもあります。その実態については調査されていません。
江戸川生活者ネットワークでは、昨年11月「ケアを担う若者たちの声を聴こう!」と実行委員会を立ち上げ実態調査を行なってきました。学校教育、医療、福祉の現場で働く340名から回答を得て、その内の48.2%にあたる164人が、現在または過去において、自分の関わった子どもや若者がいたと回答しています。
介護を担う子どもや若者は、家族の手伝いをしている「良い子」と見られていたり、当人も自分の置かれている状況に気がつかず声を上げる事ができないため、その存在を見えにくくしていると言われています。
子どもや若者たちの支援をすすめるために、その実態調査を各自治体で行なっていく必要があります。