第3回定例会を終えて

10月20日に第3回定例会が終了しました。

今回の議会で議論になった事は「職員の不祥事の問題」です。ここの所、簿冊の紛失やコンピュターの不正接続、30台に及ぶコンピュターの不正購入などの問題が発覚し、決算委員会でも他会派から職員の緊張感や責任感の欠如が指摘されました。今回の問題を反省するだけではなく、今一度原点に立ち返って、公務員のあり方について職員一人一人が考えてみる時ではないかと思います。また、その職員の先頭に立つ熊本区長は、リーダーシップを取り、世田谷を変えていく必要があります。最近区長の退職金についても、話題になりましたが、高額な退職金が出るといった制度も見直す必要があるのではないかと考え、他の会派からも意見が出されていました。区長の退職金廃止についても区長自ら決断されることを意見として述べました。
就学前の子どもの環境整備については、区立幼稚園の見直し、区立保育園の民営化方針が示され、どちらも行政改革への取り組みとして検討されていますが、「子どもの立場に立った子育て支援」を教育委員会と保育課で議論をし、就学前の子どもの環境整備についてきちんとしたビジョンをもって、これからの施策を進めていくことが重要ではないかと思います。
介護保険制度については来年国会で見直しがされます。これまで運営してきている自治体としては、国へ要望をあげていくことが必要です。特に施設整備においては、都心では土地の値段が高く、痴呆性グループホームの整備が進まない状況で、国有地の無償貸与など求めていくことが必要だと思います。また、年々増えている痴呆性高齢者の介護にも力点をおき、医療との連携や介護を支えている家族への支援も大切だと主張し、要望しました。
今年度全区立小学校の壁面緑化について予算がつけられましたが、実際工事が行なわれた学校を生活者ネットワークは調査しました。1校あたり50万円の予算がつけられているのにも係わらず、施行されている状況にはなっていませんでした。学校での緑化指導には、都市整備の区の職員とも連携して、環境学習のひとつとして役立てることが必要です。
来年16年度熊本区長になっての本格予算が組まれます。生活者ネットワークが提案してきた環境、福祉、教育の政策をこれまでより後退することなく、少子高齢社会に見合った子育てや介護の支援についても会派として予算要望していきます。