「コペンハーゲン市の都市自転車プログラム」

海外視察報告2

コペンハーゲン市・市庁舎で自転車についての説明を受ける。この自転車はノーエア、広告を載せることができる。→

デンマークのコペンハーゲン市で展開されているシティバイクは
公共の自転車。

利用者は市内要所に設置されたバイクステーションで20クローネ(約250円)支払って自転車を借り、指定区域外に出ない限り何時間でも利用出来ます。自転車を返す時は、駅やバス停、商店街など120箇所に設置されたラック、どこでも返却すればデポジットのコインが戻ってきます。
すなわち自転車は無料なのです。
自転車は大気汚染ゼロ、環境を配慮した乗り物で、古代都市周辺に有効な交通手段を提供するだけではなく、駐車場必要台数の減少や住環境整備に役立つことから施策が進められてきました。
デンマークの都市自転車プログラムは、1995年から始められました。第1号はクリントン前大統領に贈られたそうで、現在では通勤、通学をはじめ観光客や買い物客に利用されています。自転車はノンエアタイヤで、車輪にスポンサーである企業の広告が色鮮やかに書かれています。自転車専用道もコパンハーゲン市の街のほとんどに整備され、朝、晩の通勤時には、列をつくって自転車で行きかうデンマークの人達の姿を見かけました。
日本では、自転車施策というと放置自転車対策しか行なってきておらず、デンマークや他の先進都市のように、自転車をひとつの交通手段としては考えてきていないと思いました。世田谷でもこのような施策を進めていけるよう議会で提案していきたいと思います。