9月4日の豪雨は、烏山地域で21:50〜22:50の間に100ミリの雨量を記録し、被害も各地に広がりました。床上浸水した家は砧地域だけでも100軒を越えており、仙川と野川の水量が急激にふえたため、2つの川の合流地点である鎌田地域で大きな被害を出しています。
区役所では、その夜水害対策本部を立ち上げ、22時台に3回の防災無線での警告をだしましたが、家の中にいる人までに十分に周知することは出来ませんでした。また、住民に聞こえていても内容が聞き取れず、役所に電話しても留守電話や問い合わせが多く通じなかった状況が数多く報告されています。
議会では、9月29日から平成16年度の決算を審議する特別委員会がはじまり、質問は区の水害対策に集中しています。
特に区の初動体制が遅れたことは問題であり、このような水害の被害を予想していなかったことは、「危機管理がなされていなかったのでは」という指摘もされました。また、現在野川の河川工事が行なわれていますが、「このために今回被害を大きくしたのではないか」と、住民の人達から不安の声があがっています。住民の不安を解消するためには、まず工事を前倒しで早期に進めることを東京都に要望する必要があります。それにしても、何といっても初期の段階で避難命令や対応が出来なかった区側の責任は大きいと思います。まだ台風シーズンが終わっていないこの10月中に、様々な対応策を早急に検討するようそれぞれの所管で質していきたいと思います。決算委員会は13日まで続きます。