「次に時代を担う子ども達に美しい地球環境を」

会派視察報告から

 今年は、残すところ数日で終わりですが、様々な事件や問題がありました。
 耐震偽装事件は、世田谷でも該当するマンションがあり、数日前住民に対して自主退去勧告が出されています。年の瀬を迎え、住民の人達の気持ちを考えると東京都や区が出来る限りの対応を行うよう要望するものです。

 さて、会派の視察で12月の初め、徳島市、松山市、そして豊島、直島を視察してきました。豊島は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島で産廃不法投棄の問題で有名になった島でもあります。私も区議会議員1期生の時に、視察に訪れ、その酷さに驚かされました。現在は、60万トンに及ぶ産廃を毎年6万トンずつ10年間隣の島(直島)にある中間処理施設で処理していく予定で、その費用は500億にもなるそうです。
2000年6月に公害調停が成立しましたが、ここまでに来るまでには住民の人達の長い苦悩がありました。何故このような事が起こったのか?視察に訪れる人は皆疑問に思うことでありますが、それは行政の職務怠慢からこのように長い間事業者の違法操業を見逃してきたことが一番の問題であります。
 「あってはならないこと」と住民の人達は立ち上がり、100ヶ所座談会を開き、粘り強く戦ってきています。

世界の環境を考えるために、京都議定書も今年から発効になりました。
地球温暖化問題、二酸化炭素排出削減、新エネルギーなど考えられていますが、負の遺産として豊島の問題も忘れてはならない事だと思います。