介護保険の改正について

地域ミニフォーラム(祖師谷地域)

介護保険制度がこの4月から改正されました。

介護保険制度は、2000年にスタートしましたが、施行5年後を目途に制度全般に関して検討・見直しを行うことになっていました。
世田谷区の高齢化率は、介護保険制度導入時は15.68%でしたが、現在は17.17%へと上昇しました。さらに高齢化率は年々進行していき、団塊の世代が高齢者になる2015年には、4人に1人が高齢者と言われる時代がやってきます。

介護保険制度が始まった頃、このサービスを使っている人は、およそ12000人ぐらいでしたが、この5年間に約2倍に増加しており、特に要支援や介護度1など軽度の人たちが増えてきています。
そこで、今回の介護保険制度の改正は、介護予防に重点が置かれたものになっています。新予防給付の介護予防ケアマネージメントは、「地域包括支援センター」(世田谷では「安心すこやかセンター」)で実施し、保健師などがメニュープランを作成します。また、要支援・要介護になるおそれのある高齢者を対象とした効果的な介護予防事業を行っていきます。この改正に合わせて、世田谷区役所でも、新しい組織の中に「介護予防担当部」が出来ました。  

生活者ネットワークは、4月から地域でミニフォーラムを開き、新しい介護保険制度などについて地域の人達と意見交換を始めました。参加された方からは、今後もこのような会を開いてほしいという要望が出ています。少しずつ変りはじめた介護保険制度、利用者にとってよりよい制度にするためにも、地域での区民との意見交換の内容を様々な施策に活かしていきたいと思います。