先週「こんなはずだったのか介護保険」と題して、NO寝たきりデー2006が開催されました。今回で17回目、毎年活発な話し合いが行われています。
今年は、この4月に改正された介護保険により制度化された介護予防について議論されました。新介護予防給付については、運動機能、栄養改善、口腔ケアなどが盛り込まれ、訪問介護については、本人が自力で家事等を行うことが出来ない場合家族や地域による支えあいや他の福祉施策の代替サービスが利用できないときに行うものになっています。現場では混乱が生じており、世田谷でも要介護1だった人の半数以上の人が要支援になっていることが報告されました。その人達が、今後どのように自立にむけた生活支援が受けられるのか。課題も多く残されています。
今回の制度改正は、国が主体になって改正が進められました。しかし、運営の主体は市区町村にあり、その現場をもっている自治体の声を反映した制度改正になっていないことが大きな問題だと思います。今後地域で進められる介護や介護予防、サービスの利用者にとってよりよい制度であるためにも、改正された部分について点検していく必要があると感じました。