「10年後の東京のまち」

2月7日から第1回定例都議会が開催されます。19年度の当初予算は、一般会計だけでも6兆6020億円で、昨年より4300億円増額になり、税収が大きく伸びています。
予算に関連して福祉・健康安心基金、スポーツ・文化基金、地球温暖化基金の3基金の設置条例案が提出される他、オリンピック招致や「10年後の東京」についての構想が出され、これを具体化するため集中的な資金投入がここ数年予定されています。今回の10年後の東京構想とは、「美しい街」「世界から評価される街」を打ち出していますが、果たして今の東京の重要課題はこのような言葉で表される東京の街なのだろうかと思います。
世田谷では、高齢化が進み特に75歳以上の後期高齢者の割合も増えてきました。10年後には団塊の世代の方達がすべて高齢者になり、高齢者が後期高齢者の介護にあたる老老介護が増えていく中で、介護の問題は深刻です。
東京で生活する市民にとって、10年後の東京構想は住みやすい、生活しやすい街に変えていくことこそ必要ではないかと考えます。
これから始まる東京都議会でどのような議論が繰り広げられるのか。注目していきたいと思います。